召喚獣についてのメモ
注意・誤っている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
召喚獣とは?
カードワースにおける召喚獣カードとは、『召喚獣枠に配置されるカード』のすべてを指す。
この召喚獣カードは主に二種類に分類される。
- 召喚獣カード
主に特殊技能カードによって付与される一時的な召喚獣カード。
精霊宮の5精霊や気弾(練気弾によって付与される)などが一例。
必ず回数制限を持つ(最低1回)、他者に渡すことが出来ない(キャンプ中に任意で破棄することが可能)、意識不明状態や特定の効果で消滅する*1、シナリオ終了することで自動消滅するという特徴を持つ。
所持中はキャストカードに召喚獣所持アイコンが(所持数を含めて)表示される*2。 - 付帯能力カード
召喚獣枠に配置される永続的な召喚獣カード。
モンスターが持つ『飛行』や『再生』、『怪力無双』などが一例。
アイテムカードと同様に回数制限を設定可能(無論無制限も出来るし、リサイクルカードにも出来る)、他者に渡したり荷物袋へ投げ込むことが出来る、シナリオ終了時に自動消滅しない、シナリオのイベント時にのみ消滅する可能性があるという特徴を持つ*3。
所持していてもキャストカードにアイコンが表示されない。
召喚獣について解説されているサイト
戯作山昧べくとる庵
http://hp.vector.co.jp/authors/VA016101/
咆哮雑事>そこを穿つ!>[召喚獣]
召喚獣カードの基本はまずここで。ここであまり理解できなかった場合はシナリオ制作の際に召喚獣カードの使用そのものを控えた方が安全。
†暗黒騎士団†
http://dark.iaigiri.com/
スポイラー(仕様検証まとめ)
この中に召喚獣カード関連の項目が複数含まれる。カードワースのシステムを解析した所謂ネタバレであるため、シナリオ作者以外は参照非推奨。
逆にある程度以上慣れたシナリオ作者である場合は、一度は参照しておきたいところだ。
2種類の召喚獣カード
1. 召喚獣カード
2. 付帯能力カード
- 召喚獣獲得コンテントを使った場合はこちらになる
- シナリオ上でしか獲得・削除できない*5
- モンスターが持つ『飛行』や『再生』、『怪力無双』などが一例
※これらはいずれも回数無制限なので分かりづらいが、回数を指定することもできる。 - 回数に制限を入れることも、無制限にすることも可能。またキーコードに『リサイクル』を入れることでリサイクルカードにすることもできるようになる
- 意識不明状態に陥っても消滅しない
- カード効果や効果コンテントで削除することは出来ない。消去する場合は、該当する召喚獣カード(と見做される召喚獣カード=名前と解説文が一致している召喚獣カード)をシナリオ上に用意した上で、召喚獣消去コンテントを利用する
- キャンプ中に仲間に渡したり荷物袋へ入れることが可能
- シナリオ終了時に破棄されない。故に宿画面で売却・破棄も可能
※売却価格は回数に関係なく一律500sp(レアの場合は750sp)になる。
召喚獣カードの起動条件
CardWirth/Next/Py共通
- ラウンド開始時、効果コンテントで有効な項目がある際に起動予約が行われる。その際に対象も設定される
※要はカードの自動選択が行われる、と考えると良い。但し召喚獣カードは手札と異なりプレイヤーが対象を指定することは『原則』不可能である*6。- 複数枚起動する場合、1枚目から順番に起動する。これは対象自動選択の決定時の動作に影響する(Py(全バージョン)は他バージョンと動作が異なり、同じ効果が重複したから動作しないなどという事が無い)
- 所持者の手番が開始される時、起動予約がありかつ起動できる状態の場合に起動する
- 起動する瞬間に条件未達(要発声カードで沈黙状態になる、魔法属性(物理的魔法属性)で魔法無効化状態になる、など)状態である場合は起動しない
- 手番自体が行われない(意識不明、麻痺・石化状態)場合は起動しない。なお束縛状態のときは起動する(例・怪力無双)。Py(バージョン3以降)は設定によって起動させることが可能
- カード効果を一切発揮しない(項目が無い、あるいは全項目が無効になる)場合も起動しない。故に常時発動させたい場合はカード効果を工夫する必要がある(中毒1→中毒軽減1など)
- 防御効果は如何なる場合でも条件を満たした際に自動的に防御効果が発揮され、その際に(設定されていれば)残り回数が減少する
CardWirthPy(Wsn.3以降)以外
- 所持者の手番開始時に、所持者が非生存状態(意識不明・麻痺・石化)の場合は起動しない
CardWirthPy(Wsn.3以降)のみ
- 召喚獣カードに設定された条件を満たした場合に起動する
- デフォルトは『生存』のみ、つまりPy(Wsn.3以降)以外の状態と同じ条件で起動する
召喚獣カードのその他の仕様
- 召喚獣カード・付帯能力カード共に、起動型と防御型、ハイブリッド型の3種類に分かれる
- 起動型とは自分の行動直前に起動し、効果が発動するカードである
- 起動型はそのラウンド開始時に発動条件を満たしている際に起動準備が行われ、自身の行動になる前に発動不発条件(意識不明になる、発声が必要なカードで沈黙状態になる、魔法属性で魔法無効化環境になる、など)を満たす事が無ければ発動する
- 防御型とは自分が回避・抵抗行動を起こす、あるいはダメージ・吸収される際にそれらに対してボーナス・ペナルティを受ける場合に防御効果が発揮され適用されるカードである
- 発揮される防御効果に適性による補正がかかることはない。必ず100%設定通りの性能を発揮する
- 防御効果の発揮により、カードの残り回数が減少する。減少するタイミング等、詳細については下記参照
- ハイブリッド型とは防御性能を持つ起動型カードである
- 防御効果が発揮される際に起動型効果を起動することは【出来ない】。遊戯王の罠カードのような挙動は出来ないため、その点には気を付ける事
- 起動型とは自分の行動直前に起動し、効果が発動するカードである
- 以下の条件でカードの使用回数が減少する
- カードが起動した場合
- カードが防御効果を発揮した場合
- 回避増加・減少効果を持ち、回避不能以外で回避系カードの効果を受けようとした時(1コンテントにつき1回)
- 抵抗増加・減少効果を持ち、抵抗不能以外で抵抗系カードの効果を受けようとした時(1コンテントにつき1回)
※いずれも必中(+5)、回避・抵抗不能状態である場合(防御成否判定を行わない場合)は減少しない - 防御増加・減少効果を持つ際、ダメージ効果・吸収効果を受けた時(1項目につき1回)
※ダメージ固定値1が100個ある効果コンテントの場合、残り回数が100回分減少する - リサイクルで0回になったカードは回数が減少せずに防御効力を発揮する
※つまり、防御効果のみの付帯能力カードの場合はリサイクル非推奨である
- カードの使用回数がゼロになった場合はそのカードは消滅する
- 最初からゼロ回である場合(=無制限か0回リサイクルカードである場合)は消滅しない
- リサイクルキーコードを保有する付帯能力カードの場合は0回になっても消滅しない
- 召喚獣カード(特に付帯能力)をホールド*7することはできない
召喚獣カード(アイコン有)のみの仕様
- カード自体の効果、あるいは効果コンテントにある『召喚-召喚獣』を使用して付与する
- 付与されると、付与されたキャラクターのステータス欄に専用のアイコンが表示される
- 付与された本人以外に使用することはできず、キャンプ画面でも破棄できるのみである
- 使用者が意識不明になると消去される
- CardWirthPyのWsn.3以降の形式では意識不明時に消去されないように設定することも可能である
- シナリオが終了すると自動的に破棄される他、効果コンテントの『消滅-召喚獣消去』でも全ての召喚獣カード(アイコン有)が削除される
- 設定された使用回数が反映されるが、カード自体の効果の場合は適性のランクに応じて回数に補正が入る
- 行動力のボーナス・ペナルティによって適性のランクが変化する場合はそれが反映される。なおこの際に見た目(緑丸の明るさ)は変化しないので注意
- カードそのものの効果による回数の補正は割合であり、その段階と割合は以下の通りとなる
黒緑 | 50% |
暗緑 | 80% |
明緑 | 100% |
白緑 | 120% |
(白) | 150%*8 |
- 但し最低1回は保証される。割合による補正で1を割ったときは無論、回数を0回で設定された場合も1回となる
- 効果コンテントによる付与の場合は補正無し(100%)。設定した数値そのままの回数となる
付帯能力カード(アイコン無)のみの仕様
- シナリオ側で、召喚獣獲得コンテントを使用して配布する。消去もシナリオ側で行うのが原則である
- 所持していても、所持しているキャラクターのステータス欄にアイコンは表示されない
- 消去はこれもまたシナリオ側で、召喚獣消去コンテントを使用して消去させる
- 回数の設定が可能であり、ゼロ(=回数無制限)以外の場合は回数制限が設けられ、減少してゼロになると自動的に消滅する
- アイテムカードと同様、回数はそのまま反映される。適性などによる回数の揺らぎは無い。
- 回数をゼロに設定すると回数無制限(リサイクルカードの場合は0回)に設定される
- キーコード・リサイクルの設定が可能。この場合はアイテムカードと同様リサイクルカードとなり、残り回数の数値が黄色になると同時に、残り回数がゼロになっても自動消滅しない
- シナリオを終了しても消去されない。また効果コンテントの『消滅-召喚獣消去』では削除されない
- キャンプ画面や宿画面で他の冒険者と受け渡しが可能。荷物袋へ投入・取り出すこともできる
- 売却価格は残り回数に一切関係なく500sp(レアの場合は750sp)固定となる
- CardWirthPy 3以降は付帯能力カードをいつでも消去可能
- Wsn.3形式以降で使える「選択カード」機能を利用することで、いつでも(カードイベント中でも)付帯能力カードを消去できるようになった
- 付帯能力カードを与える(あるいは交換する)のはシナリオ側でのみ可能であるのには変わりない
*1:意識不明時、および消滅-召喚獣消去の効果で消去される。麻痺・石化は動作しなくなるが消滅はしない。
*2:暴露されていない敵キャストにも表示される。
*3:ペナルティカードにすることも可能だが、発動条件を満たせばプレイヤーの手を離れて発動するという性質上、フレーバー以上の意味はない。
*4:Pyバージョン3以降は召喚獣カードの設定によって消滅させないことにすることが可能。
*5:カードイベント中もコンテント自体は実行できるが、該当する召喚獣カードがシナリオ上に存在しないと獲得・削除できない。故にシナリオ外に持ち出して付帯能力カードを与えることはできない。CardWirthPy 3以降であれば任意のタイミングで発動した付帯能力カード自身を削除させることは(選択カード機能を使うことで)可能(獲得・交換はシナリオ上でのみ可能)。
*6:世の中にはそれが可能なカードもあるかもしれないが筆者は残念ながら存じない。カード使用時イベントを利用したギミックを使えばあるいは……。
*7:キャラクター詳細画面の特殊技能カード・アイテムカード欄でカードアイコンをクリックするとアイコンが赤くなる状態。この状態になると、戦闘中そのカードを自動選択することはなくなる(手札への配布そのものは防げない)。もう一度クリックすることで解除。ペナルティカードに対してホールドすることはできない。基本アクションカード(攻撃・会心の一撃・混乱など)をホールドすることもできない(手段がない)。
*8:バージョン1.28以降の場合、通常のキャラクター作成では到達することは出来ず、祝福等で行動力が上昇された場合にそれが反映される。また現在白アイコンは採用されていない(白緑で表示される)。