ふれどら日記

ふれどらの(主に)ゲーム日記。[Japanese ONLY]

リバースについてのメモ

注意・誤っている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。リバースは色々と難しいのです。

リバースについての公式情報

groupASK official fansite - 1.28エンジン情報

プレイヤー向け:プレイに関する特筆すべき仕様(冒険編)>リバース
シナリオ作者向け:制作に関する特筆すべき仕様>隠蔽称号「:R」

リバースとは?

バージョン1.28にて新規採用された機能。
『その冒険者はその場にいない』ことを示す(という利用方法を前提した)機能である。

システム上では『(クーポン関連処理を除き)最初からパーティメンバーとして存在していない』という扱いになる。

リバースの利用方法

冒険者をリバースさせる場合は、対象となる冒険者にクーポン:R(コロンとR。どちらも全角)を付与する。
:Rが付与されリバース状態になった冒険者は:Rが除去されるまでリバース状態が続く。

効果コンテントではリバースさせたりリバースから復帰させる事は出来ないので注意する事。

なおこのクーポンはシナリオ内一時クーポン(シナリオ終了時に破棄される隠蔽クーポン)に属するため、通常の手段では見ることが出来ない。また同様の理由によりシナリオが終了されると自動的に(クーポンが破棄され)リバース状態が解除される。またリバースされた冒険者は時間経過時に一切時間が経過しない(時限クーポンの点数も減少しない)ため、:Rに点数を追加しても意味がない。

リバースの重大な注意点

リバースは『非生存状態』として扱われる。
そのため、全員がリバース状態になると一連のコンテント処理終了時点*1でゲームオーバー、バトル中の場合は敗北*2になる*3し、リバースしていない全員が意識不明や麻痺・石化になっても同様にゲームオーバー(バトル中なら敗北)になる*4

あとは上記通り『効果コンテントではなくクーポンの付与剥奪でリバース状態を管理する』という点には(不慣れである場合忘れがちであるため)気を付けたい。

リバースの(上記ほど重要ではない)注意点

リバース中の冒険者に対する『クーポン処理』は(リバース状態に関係なく)完全に機能する。
#クーポン検索は完全には機能しない。一部の検索条件の場合、リバース中の者は検索対象外となる。

また、クーポンによる検索*5によってリバース状態の冒険者が選択メンバになった場合、選択メンバに対する処理は通常通り行える。この際、状態分岐の際に一部処理が変化する*6。裏を返せば『行えてしまえる』という事であるため、カード使用イベント中に他メンバーやパーティメンバー全員に対して何かしらの処理を行う際には気をつけねばならない。

リバースの仕様

ここからはリバースの仕様を記載していく。

  • クーポン:Rを付与された全キャラクターはリバース状態になる
    • 同行者もクーポン:Rが配布されるとリバース状態になる(キャンプ画面の表示で、該当する同行者がリバース状態になる)。バージョン1.50、CardWirthNext 1.60_15、CardWirthPy 3.3/4.1で確認済み。同行者(のみ)を対象にランダム選択を使用して選択状態にして、その状態で選択メンバに対して:Rを配布する。
  • クーポン:Rが剥奪されるとリバース状態が解除される
    • これら以外ではリバース状態を変更できない。特に効果コンテントで変更できない点には注意する事
  • リバース中の者は……
    • (他の状態に一切関係なく)非生存状態・行動不能状態として扱われる
    • 各カードの使用対象外になる(使用対象として選択できない)
      • バトル中、カードの使用対象として選択された後、そのカードが使用される前に使用対象がリバースされた場合は対象から外される
    • プレイヤーからの操作・干渉が一切不可能である
      • プレイヤーがどうにかする場合はユーティリティモードやデバッグモード(Py)を利用する以外に手段が無い
    • クーポンの付与剥奪及び『パーティ全員の中から一人』・『フィールド全体から一人』を対象とした『クーポンの』検索(及び検索からの選択メンバ設定)は通常通り対象となる
    • それ以外の選択(プレイヤー指定・ランダム)及びメッセージ・セリフコンテントの#U#Rは【全て選択候補の対象外】になる
    • パーティ全員(パーティ全員が同じクーポンを所持しているか否かの判定、あるいはパーティ全員が判定に成功したか、あるいは失敗したかの判定)、誰か一人での選択(要はランダム選択)については【選択候補の対象外】となる。
    • リバースされている者が選択メンバになっている場合、【『選択メンバ』に対するすべての操作が問題なく行える】
      • 選択メンバ状態になってさえいれば、#Mでリバースされている者の名前も表示される
      • (他の状態に一切関係なく)非生存状態・行動不能状態として扱われる点には注意する事

仕様の各解説

:Rの付与と剥奪

リバース状態はクーポンの有無で管理される。そのため、その他の手段(主に効果コンテント)ではリバース状態にしたり戻したりできない。

クーポンの付与剥奪については、リバース状態に関係なく行うことが可能である*7。そのためパーティメンバー全員のリバース状態解除はパーティ全員に対して:Rを削除するだけである*8
またこの仕様があることから、リバースされていないパーティメンバー(該当者全員)に対してのみクーポンを配布する場合はメンバー全員をそれぞれ精査する必要があることを忘れてはいけない*9

リバース中冒険者の状態

リバース中の冒険者は以下の状況になる。

  • 他の状態の如何に関係なく、非生存状態及び行動不能状態として扱われる
    • これはプレイヤーキャラクター全員がリバース状態になったらゲームオーバー(バトル中は敗北)になるということでもある
  • リバース中の者はカード使用対象にならない
    • これは絶対であり、どのような手段を以てしても覆すことは出来ない
      • 但しPy(Wsn.2以降)の場合はリバースを外す→『@効果対象』付与という形で無理矢理カード使用対象にすることが可能*10
  • リバース中の者に対しては時間経過が発生しない
    • これは時間が経過する状態になっても状態異常各種の残り時間減少、時限クーポンの残り時間減少、麻痺・中毒の軽減判定、中毒によるスリップダメージが発生しないことを指す
    • またこの仕様は:Rに点数をつけて時限形式にしても意味がない(=時間経過によるリバース自動解除が自身のみで不可能である)ことを示している。シナリオ制作時にリバースを行使する際はこの仕様をよく覚えておきたい
  • プレイヤーによる情報入手が不可能になる
    • 非生存状態(意識不明・麻痺・石化)の場合は生存メンバーのキャラクター情報ウィンドウを出して最下段(『閉じる』ボタン)の左右にある矢印をクリックすると非生存状態のメンバーの各種ステータスを見ることが可能なのだが、リバース状態の者はそれすらも出来ない
メンバの選択

[!] これは『該当者(条件を満たした者)を選択メンバにする』ということである。

リバース中の者を選択メンバにする手段は極めて限られる。

  • 『パーティ全員から』あるいは『フィールド全体から』、特定のクーポン(クーポン)を所持している者を検索・選択する

→該当する者(複数いる場合は最初に該当した一名*11 )はリバース状態の有無に関係なく選択メンバになる。

この手段によってのみ、リバース中の者を選択メンバにすることが可能。その他全ての手段でリバース中の者を選択メンバにすることは出来ない。

リバース中の選択メンバ

選択メンバがリバース中の時は、たとえリバース中でも『選択メンバ』に対するすべての操作が可能である。

これは『選択メンバでさえあれば、たとえリバース中であっても効果コンテントで様々な効果を発揮させることができる』ということである*12

但しこの状態では制限というか通常状態との相違点が存在する。

  • 他の状態に関係なく、『非生存状態』『行動不能状態』として扱われる

参考:そのほかの仕様

  • バトル中の場合は敵キャストもリバースさせることが可能
    • 敵キャストは出現・消去をフラグで管理できることから、『面倒な割に恩恵が無いので利用する意味がない』とされるのがある時期におけるシナリオ作者たちの結論である
    • なおフラグ管理とリバース管理における唯一の相違点は、『フィールド全体から(クーポン所有者一人を)検索するクーポン検索時の対象になるかならないか』である
    • リバース状態は非生存状態であるが、リバースさせた際に死亡イベントは発火しない(フラグ管理で消去させたときと同じ挙動である)。故に上記の結論に至ったものと思われる

*1:全員をいったん全員リバースさせてから一人だけをリバース解除する、などといった処理が可能である。

*2:無論敗北イベントが設定されていない、あるいはイベント中に適切な処理をしていない場合はゲームオーバーである。

*3:このタイミングがやや甘いところが意識不明・麻痺・石化とは異なる。

*4:こちらはリバースされていない全員が意識不明・麻痺・石化になった瞬間に起こるので注意すること。

*5:『パーティ内から』『フィールド全体から』という条件で検索した場合、該当者がリバース状態であるかどうか関係なく該当者を選択メンバにする。裏を返せば、この手段を使えばリバース状態の者を選択メンバにすることが可能という事でもある。

*6:非生存状態・行動不能状態として扱われる。それ以外の状態はそのままであると同時に、行われる処理は通常通り効果を発揮する。

*7:行えるということであり、行えてしまえるということでもある。

*8::Rはシナリオ中一時クーポンでもあるため、シナリオが終了されると自動的に破棄され、リバース状態が解除される。

*9:これを忘れているシナリオも散見される。気を付けよう。パーティメンバー全員に対して:Rの所持を判定し、それぞれ持っていたらリバース解除(:R削除)、持っていなかったら専用クーポン配布、という処理も考えられる。

*10:但しリバース中のキャラクターに@効果対象を付与して効果が発動した場合は無視される。なおバージョン4.3未満(4.2以下)はこの際に不具合が発生する報告が出ているため出来得る限り避けることを推奨する。

*11:優先順位はパーティの場合は_1→_6(つまり左から右)、バトル中敵キャスト内の場合は敵キャスト一覧の上→下。フィールド全体の場合はパーティ(配置の左から右)→敵キャスト(一覧の上から下)→同行者(同行者の優先順位は未確認)。該当している者たちの中で選択メンバになるのは一名のみ。

*12:つまりこれは言い換えると『これを失念していると不具合の原因になるから、その点だけは気を付けろ』ということである。